5次元のカジュアル着物

私が体験するパラレル着物ワールド

着物にも流行ってあるの? 流行遅れの着物はダサいの?

こんにちは。読んで頂きありがとうございます。

このブログは、カジュアル着物、普段着物を気軽に楽しみたい着物初心者向けです。

 

着物の流行について

 

着物についての情報を集めていた時、ある言葉が私の心に引っ掛かりました。それは「昭和っぽくてダサい」という言葉です。着物ファンの中には大正時代の着物を好んで着ているアンティーク趣味の人だっているのに、昭和っぽい着物はダサいって何事?と思ったのです。

 

私は当時、とにかくたくさんの着物の写真を見ていました。リサイクル着物ショップの商品写真、SNSに投稿されている着物愛好家の自撮り写真、アイドルや女優の着物のピンナップ、昔の庶民の白黒写真などです。すると、この着物は昭和中期っぽいな、この着物は令和の新作っぽいな、これは大正時代のアンティークかな、くらいは感覚的にわかるようになります。

 

洋服ほど目まぐるしくはありませんが、着物にも流行がある事は確かです。でも、着物を着ている人がほとんどいない今の時代に「あの着物は令和のセンスじゃないから流行遅れね」なんて言える人がどれだけいるのでしょうか?

 

私なんて着物にハマる前は、フォーマルとカジュアルの区別すらできませんでした。訪問着を見ても、紬を見ても、「ああ、お着物ね」としか思わなかったのです。そんな私のような無知な人が、ザ・昭和っぽい着物(八掛がオレンジ・羽織の丈が短い・名古屋帯に大きな花のポイント柄)を着ている人を見たところで「うわ~昭和っぽい!流行遅れでダサいわね」なんて思うわけがありません。

 

そこまで気が付けるのは、着物屋さんや着物愛好家くらいなもので、ほとんどの人は以前の私と同じように、着物の知識もセンスも持っていません。着物を着る人が少なすぎるせいで、そもそも流行が成り立たない状況なのです。昭和のセンスが好みなら、それを自分の個性として堂々と着ていれば良いのではないでしょうか?

今と昭和の流行の違い

 

私は「昭和っぽい着物はダサいからダメ」なんてまったく思いませんが、流行を取り入れるのは好きなタイプなので、昭和と現在のトレンドについて、特に大きく違う点をご紹介しておきますね。

 

羽織の丈

昭和は短め、今は長めがトレンドです。リサイクル着物の羽織は昭和のものが多いので、今のトレンドである長め丈を探すのはちょっと大変です。

 

羽織紐

羽織だけでなく羽織紐も、昭和は太くて短め、今は細くて長めがトレンドです。また、ただのヒモよりも、天然石やパールなどのアクセサリー系が人気です。

 

アンサンブル

昭和の時代には、着物と羽織が同一素材でできているアンサンブルが結構ありましたが、今はトレンドではありません。

 

色彩

昭和の着物には、イエローベース寄りの赤・オレンジ・ピンク系の派手な暖色が多く使われています。今は洋服と同じような色彩感覚の着物が好まれる傾向にあり、ベーシックカラー、同系色コーディネートが多いです。モノトーンの振袖もあるくらいです。

 

名古屋帯の柄

昭和の名古屋帯には、インパクトの強い色柄や、大きなポイント柄のものをたくさん見かけます。今時の新作はあまりインパクトの強くない色柄のものや、全通柄が多い傾向にあります。

 

 

SNSで着物ファンの人たちの写真を見ていると、それぞれ自分の好きなセンスがあるのがよくわかり、その人の個性的な世界観を見せて頂くのがとても楽しいです。昭和風がダサいなんてとんでもない!昭和のセンスが好きなら、それを極めるのだって面白いと思います。もはや成り立ってもいない流行など気にせず、自分にとっての好きを極めて着物の世界を遊べば良いと思います。

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