5次元のカジュアル着物

私が体験するパラレル着物ワールド

着物警察 華麗にスルー★

マスク警察、同調圧力、支配者の世界統一政府計画すらなんのその。自分軸を持ち、ピラミッド社会の三角の思考を華麗にスルーしながら生活を楽しんでいらっしゃる丸い社会の皆さん、こんにちは。読んで頂きありがとうございます。

 

そんな皆さんには無関係な情報かもしれませんが、今回は着物警察についてお伝えしてみます。

 

着物警察とは?

 

着物警察とは、街を歩いていて自分の価値観とは違う着物姿の人を見つけると、いきなり呼び止めて高圧的な態度で「あらいやだ、間違っているわよ」などと言い出したり、勝手に触って直そうとしてくる人の事です。

 

私は一度も遭遇したことがないのですが、若い女性や初心者さんが遭遇しやすいらしく、怖い思いをしてトラウマになり、着物をやめてしまったという人もいらっしゃいます。また、着物警察が怖いから着物にチャレンジしたくてもできない、なんて声もあります。

 

もちろん、着物初心者さんが、見知らぬ通行人の方に間違いを教えてもらって助かったという事例もあります。左前に着てしまっているのを注意してくれたり、取り忘れた着物クリップを指摘してもらったり、着崩れを起こして困っているのを見かねて助けてくれた、などです。必要に応じて、相手に恥をかかせないように助けるなら問題ないと思います。

 

相手を困らせるレベルで高圧的だったり、しつこかったり、無知をバカにするような態度を取って萎縮させるような人が、着物警察と呼ばれています。

 

着物警察の実態

 

私は実際に着物警察に出会ったことがないので、自分の体験談としてはお伝え出来ませんが、多くの体験談を聞くことで、どういう人が着物警察になりやすいのか、なんとなくわかってきました。

 

昭和の前期、戦争が終わったばかりの貧しかった日本では、着物のオシャレを楽しむ人は減っていました。しかし昭和30年代、皇太子ご成婚ブームが起きた時、国民的アイドルのような存在だった美智子さんが着物を着ていたのがキッカケになって、着物ブームが起こったのです。

 

昭和30~40年代、ファッション雑誌は着物と洋服のものが、半分半分くらいの割合で創刊されていました。着物がもっとも売れたピークは昭和50年代前半です。しかし、その後はどんどんすたれていきました。

 

着物警察の人たちは、着物がピークだったころの昭和の日本を知っているのです。若い頃(昭和中期~後期くらい)に着物の知識を学んでいるので、ある程度は着物のことを知っていらっしゃいます。でも、着物がすたれてしまった今、着物警察は自分では着物を着ていないことがほとんどです。着物警察の人はほぼ全員、洋服を着ています。

 

また、若い頃に学んだ昭和の着物の知識はあるけれど、今時の着物の知識はないというもの特徴です。そういう人と今時の若い人では、着物のセンスや知識にズレがあります。そのため「あらいやだ、間違っているわ」となってしまうわけです。

昭和50年以降、着物が売れない時代になると、着物屋さんはカジュアル路線をやめ、高級フォーマル路線にシフトしました。普段着としては売れなくなっても、何かのイベントで着物を着る需要を狙えば売れる、というわけです。そのため、着物は格式が高く・しきたり・マナー・伝統・ルールなどを重んじる世界になりました。

 

着物警察の人が「あなたの着方は間違ってるわ」とか「着物のルールをわかってない」とか言い出すのは、カジュアルの視点がなく、フォーマルの視点に片寄っているという面もあると思います。

 

まとめると、着物警察とは「自分で実際に着物を着ることはほとんどなく、いつも洋服しか着ないけれど、ガチガチのフォーマルなルールについてはよく知っている人」と仮定できそうです。そういう人は、私のように「普段着として日常生活で着物を着ていて、礼装のルールに従う必要がなく、自分のセンスで楽しく着たいだけの人」がいるだなんて、想像もできないかもしれません。

 

全員が違うパラレル着物ワールドを体験しているのですから、お互いの着物のセンスを尊重し合えば良いだけのことです。自分の考えと違うからと言って、わざわざ対立のエネルギーを出す人と関わる必要もないので、着物警察は華麗にスルーでOKです。

できました

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