5次元のカジュアル着物

私が体験するパラレル着物ワールド

着物はルールが面倒だから着られない?ルールに縛られなくて良いという話

こんにちは。読んで頂きありがとうございます。

このブログは、カジュアル着物、普段着物を気軽に楽しみたい着物初心者向けです。

 

「着物を着てみたいけど、色々とルールがあるんでしょう?そういうの良くわからないし、もし間違えたら恥ずかしいし、やっぱり着物は難しいわ・・・」という声を聞くことがあります。せっかく興味を持ったのに、ルールを守ることがハードルになって諦めるなんてもったいない話ですね。着物のルールについて、日常生活の中で普段着として着物を着ている私の考えをお伝えしてみます。

 

季節の柄について

 

よく着物の教科書やネットの情報で見かけるルールで「季節を先取りする」というものがあります。「満開を迎えている花の柄を着てはいけない、なぜなら本物の花には負けるから」とか「実際の花の開花時期よりも1~2か月早めに着るのがベスト」など、あたかも絶対的な鉄則のように書かれています。例えば、桜が満開になるのは4月だから、3月くらいに着るのが良いとかですね。

 

それについて、私の心の声を披露しましょう。「いや、知らんわ。確かにそのほうが風流でおしゃれだけど、毎日着るものなのに、私のような庶民がそんな貴族みたいなルールにこだわってたら生活できないわ。そのルールを厳守するとしたら、いったいぜんたい何枚の着物や帯が必要になるのさ?」

 

洋服だったら、真夏に雪だるまのTシャツを着ていようが、真冬にヒマワリのTシャツを着ていようが、そこまで目くじら立てる人はいません。なのに、なぜ着物だと春に紅葉を着てるくらいのことで、ありえない非常識みたいに非難するのか・・・?まあ、風流かどうかと言えば、ダサいでしょう。でも、ダサいだけのことを非常識扱いして非難するのはおかしいのではないでしょうか?

 

衣替えについて

 

袷(2枚仕立ての着物)は10月~5月、単衣(1枚仕立ての着物)は6月と9月、薄物(夏用の超薄手)は7,8月、というルールがあります。

 

これについても、厳しく目くじらを立てる人がいますが、おそらく厳しく言う人は、日常的に自分で着物を着ていません。毎日のように着物を着ている人なら、このようなルールを守っていたら体調を崩すことを知っているからです。

 

日本人なら季節感を大切にするべきとか、四季折々とか言うわけですが・・・今の時代、四季なんてめちゃくちゃです。10月でも猛暑日になり、浴衣一枚でも暑かったりするのです。その日の衣服を自分の感覚で決めて何が悪いのでしょう?むしろ、ルールがある方がおかしいと思います。

格について

 

着物の格とは、洋服で言えばTPOの事です。カジュアルか、フォーマルか、行く場所によって着るものを配慮するということです。これは難しく考えずに洋服と同じように考えればOKです。結婚式ではウエディングドレスを着るし、大事な面接にはスーツを着るし、引っ越し作業ならGパンTシャツを着ますね。それと同じことを着物でもやれば良いということです。

 

日常的に着物を着る場合、労働着か、カジュアルか、キレイめにおしゃれするか、3パターンあればじゅうぶん生活できます。フォーマルが必要な時だけ、いつもより格を気にすればOKです。

 

絶対的なルール

 

こんな適当な私でも、絶対的に守った方が良いと思うルールがあります。それは左前にしてはいけないということです。一般的に不吉だと感じる人が多いので、わざわざルールを破って左前にする理由もないと思います。

 

また、絵羽付けの着物だと、右前にすることを前提に絵柄がデザインされているので、左前に着てしまうとデザインがおかしくなります。

 

着付けをマスターすれば右を閉じてから左を閉じるという動きが何も考えず無意識にできるようになるので、まず間違えることはないと思います。慣れないうちは注意しましょう。また、写真を撮った時に左右反転で左前になってしまうことがあるので、注意して下さいね。

 

どうも着物の世界では、着物を着ない人ほどルールにうるさい傾向にあります。毎日のように着る衣服なら、自分が実際に着てみて快適であることが一番です。まずは自分ファーストで着物を楽しみ、必要に応じてTPOに配慮すれば良いと思います。

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