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着物一枚帯三本 着回しコーディネート実際にやってみた

こんにちは。読んで頂きありがとうございます。

このブログは、カジュアル着物、普段着物を気軽に楽しみたい着物初心者向けです。

 

着物一枚帯三本

 

着物一枚帯三本とは、同じ着物にイメージの違う帯を合わせて印象を変えるという着回しコーディネートのことです。洋服に例えると、同じスーツを着ていても、インナー、ネクタイ、スカーフなどを変えることで着回しできますよ、というものです。というわけで、グレーの紬の着物を使って実際にやってみました。

 

▼黒一色の半幅帯

▼お花がワンポイントの赤紫の名古屋帯

▼ベージュの半幅帯

 

まあ、確かに印象は変わりますが・・・でも多くの着物ファンの方たちが着物一枚帯三本よりも、帯一本着物三枚の方が、はるかに印象は変わると指摘していらっしゃいます。実際、私もそう思います。

 

帯一本着物三枚

 

ということで、葛飾北斎の浮世絵柄の半幅帯を使って、帯一本着物三枚をやってみました。こちらの方が印象が違って見えると思います。

 

▼濃紺の小千谷縮

▼青緑の紬

▼赤い紬

どうやら着物一枚帯三本というのは、生活の知恵ではなく、昭和時代の着物屋さんが言い出した、売り上げを上げるためのセールストークらしいです。ある程度の着物を持っているお客様に新しい商品をすすめるなら、着物より帯の方がすすめやすいですからね。

 

逆に「着物千両、帯万両」という説もあります。着物はそんなに良いものでなくても、帯は良いものを締めたほうがかっこよく見える、という意味です。

 

実際に知り合いのおばあちゃんから聞いた話ですが「家事労働用の普段着ならヒモだけ結んでいれば良い。帯はお出かけ用のおしゃれアイテムだよ」という考えの人が、昔はけっこういたそうです。実は私も、家にいるだけの時は帯をしません。外に出る時に「仕方ないわね、やれやれ・・・」という感じで半幅帯を締めたりします。

 

着回しやすい帯とは?

 

というわけで、帯は手持ちの着物に合わせやすく気に入ったものを最低限そろえておけば、数は少なくて良いと思います。私が考える着回しやすい帯は・・・

 

 

・紬にも小紋にも合う素材

・季節が限定されない柄

・ベーシックカラー

・逆に差し色になるようなカラフルな色か、多色多柄のもの

 

このあたりを意識して選ぶと着回しやすいと思います。でも着回しを考えず、感覚で好きなものを選ぶのも楽しいですよね。帯に派手なし」といって、「ちょっと派手かな?」くらいの帯にしたほうが素敵に見えるとも言われています。洋服に慣れた感覚で選ぶと地味になりがちなので、「帯だけはちょっと派手目に」を意識すると、着物っぽいコーディネートに近づくと思います。

 

フォーマル用の袋帯に関しては、基本的に金・銀・白系がベースで、何色の着物に合わせてもなじむようにデザインされてるものが多いので、気に入ったものが一本あればじゅうぶん着回しできるかなと思います。

できました

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