着物の選び方 着物ならではの色彩感覚について
こんにちは。読んで頂きありがとうございます。
このブログは、カジュアル着物、普段着物を気軽に楽しみたい着物初心者向けです。
着物のコーディネートって、洋服と同じでいいの?洋服とは違うの?
着物を始めたばかりの初心者さんにとって、自分が着る着物を選ぶということは、かなり難関なのではないでしょうか?私はもともとファッションが好きでしたが、着物を始めたのは40歳を過ぎてからで、それまでは着物にまったく興味がありませんでした。洋服にはこだわりがあるけれど、着物の知識はゼロ。私が今持っているセンスで着物をコーディネートして良いのか?と悩みました。
結論を言うと、着物には着物ならではのセンスがあります。それを学ぶことも楽しいものです。ですが、着慣れた洋服のセンスを着物に応用しても特に問題ありません。
着物の愛好者たちの写真をたくさん見て下さい。すると、同じセンスの人は一人もいないことに気が付きます。すべての人に個性的なセンスがあり、だからこそ着物の世界は楽しいのです。最初は写真をたくさん見て、自分の好きなイメージをつかむと良いと思います。今回は私がヒントにしている知識をご紹介するので、参考になれば幸いです。
12色相環
中学校の美術の授業で習う「12色相環」を覚えているでしょうか?多くの人に「違和感のない美しい配色だ」と思わせる効果があり、美術では最低限必要な知識です。アートはもちろん、ファッションにも使えます。隣り合う色を同系色、180度反対になる色を補色といいます。
1,同系色でグラデーションにする
2,補色でパンチをきかせる
このどちらかの方法を使えば、美しい配色を簡単に作ることができるので便利です。
洋服のコーディネート
ファッション雑誌を見るとわかりますが、洋服で好まれるコーディネートは、モノトーン、ネイビー、ブラウン系などのベーシックカラーで構成されています。ベーシックカラーを中心に差し色を入れたりもしますね。また、コーディネート全体に色を使う場合は、補色よりも同系色のコーディネートのほうが好まれやすい傾向があります。
洋服で補色を使う時というのは、インパクトを与えたり、強い個性を表現したり、目立たせる目的があります。イベント衣装、キャラクター、遊びに行く時の服などが特にそうですね。
洋服を着慣れている現代の私たちには、日常生活で着るなら補色は控えめに、ベーシックカラーか同系色でまとめたほうが違和感を感じにくくなります。
着物のコーディネート
ところが着物の写真をたくさん見ていると、思いのほか、補色のコーディネートが多いことに気が付きます。浴衣や振袖など、イベント衣装に補色が多いのはもちろんなのですが、普段着でも多く見かけます。
着物と洋服の大きな違いは、補色のコーディネートが普段着でも普通によくあるという点です。鮮やかな補色はもちろん、彩度を落とした落ち着いた色味の補色もよく見かけます。ぜひ、着物の写真をたくさん見て、補色の使い方を学んでみて下さい。
私の場合
私は着物にハマる前からファッションが趣味で、洋服をコーディネートするのも好きでした。なので、着物でもその知識を生かすことにしました。
現代のファッションで色選びをする場合、パーソナルカラーを使う人が多いですね。自分のパーソナルカラーを基本に、まずはベーシックカラーのアイテムをそろえ、次に差し色カラーもそろえていくのが王道です。
パーソナルカラーは肌・髪・瞳の色で決まるので、洋装でも和装でも同じです。私は自分のパーソナルカラーをもとに、まずはベーシックカラーの着物や帯をそろえ、帯締めや帯揚げなどの小物で差し色カラーを足していくようにしました。そのうえで同系色だけでなく、補色にも挑戦してみることにしました。ちなみに、私が個人的に好きな補色は赤紫&抹茶です。
この方法だと、どれとどれを組み合わせても問題なく、ほとんどの着物、帯、小物が無駄なく効率よく着回せます。そして、差し色カラーの着物や帯を少しづつ増やしていけば、着物っぽい色のバリエーションも楽しむことができます。
ちなみに、リサイクル着物を眺めていると、パーソナルカラー・オータムのものが多いように感じますが、日本人でオータムの人は全体の15%くらいだとか・・・昭和中期は洋服でもアースカラーが流行っていたので、その影響なんでしょうか・・・?
できました
ありがとうございます
感謝します