5次元のカジュアル着物

私が体験するパラレル着物ワールド

着物を着ると体形や顔のコンプレックスがなくなる話

こんにちは。読んで頂きありがとうございます。

このブログは、カジュアル着物、普段着物を気軽に楽しみたい着物初心者向けです。

 

私は着物を着るようになってから、自分の体形のコンプレックスで悩むことがなくなり、とても楽になったという経験をしました。その経験についてお伝えしてみます。

 

着物と洋服の違い

 

私は思春期の頃から、いつも自分の体形を責めていました。足が太い、足が短い、お腹が出ている、くびれがない、二の腕が太い、胴が長い・・・言い出したらキリがありませんが、とにかく「私の体形は美しくない」と思っていました。でも、着物を着ている時、なぜか私は自分の体形を責めないのです。なぜでしょうか?

 

それは、似合っているからです。ファッションにおいては、似合うものを着ていることが最高のおしゃれなのです。例えば、キラキラ光るガラスのお皿にラーメンが乗っていたら、あまり美味しそうには見えません。でも、フルーツが乗っていたら美味しそうですよね。美しさとは調和であり、バランスなのです。

 

では、大切なことを言います。洋服は立体の美、着物は平面の美。この違いをよく覚えておいてください。

 

西洋人は顔立ちや体形に凹凸のある人が多いため、洋服は凹凸に適した立体的な作りになっています。洋服は立体の美。ボン・キュッ・ボンのメリハリ体形が美しい。だから、布をさまざまな形に裁断し、ダーツやギャザーなどの技術も使って立体的に縫い合わせ、凹凸を再現するのです。

 

逆に、日本人は顔だちも体系も平面的な人が多く、着物は平面に適した作りになっています。着物は平面の美。こけしのような寸胴体形が美しい。布はまっすぐ長方形に裁断し、着物の縫い目はほぼ直線です。すべての糸をほどくと、着物はただの1枚の布地に戻ります。

 

着物が似合うポイント

寸胴体形の美

かつて私がコンプレックスに思っていた、足が短い、胴が長い、お腹がポッコリ、ウエストにくびれがない、これはすべて寸胴体形の要素です。これがあってこそ長方形のこけし体形になり、着物姿がキマります。こけしにくびれはないため、ウエストの位置はよくわかりません。すると短足を気にする必要もなくなります。また、太腿や二の腕は、そもそも見えません。

 

「スラっと長い足」「バストアップ」「キュッとくびれたウエスト」これらは、体を立体的に見せるための要素で、あくまで洋服を着るための美的感覚なのです。

 

3つの首で着痩せ効果

人体で細さを感じさせる場所は、首、手首、足首です。この3か所を目立たせることで、着痩せして見せることができます。私は洋服を着る時にこのテクニックを使っていましたが、着物を着る時は何も考えなくてもそうなります。着物は露出が少なく、シルエットが全体的にゆったりしますが、3つの首だけは露出されて目立つので、着痩せ効果が倍増されるのです。

 

顔のコンプレックス

こちらのお人形のメイクを見て下さい。アイラインは縦幅を出さずに横に引き、チークはほとんど入れず、おちょぼ口ですね。日本人形の顔(メイク)は立体感がなく、平面的に作られています。着物が平面だから、顔も平面。これが調和であり、バランスの良い美しさです。

 

つまり着物を着ている時は、目が小さくても、鼻が低くても、のっぺりした顔立ちでも全く問題ありません。むしろそのほうが違和感がなく、自然な美しさになるのです。

 

逆に言うと、洋服を着るときは顔(メイク)を立体的にしないと調和が取れないということです。アイシャドーで目をパッチリ大きく見せる、ノーズシャドーで鼻を高く見せる、チークで陰影を付ける、グロスでリップのインパクトを出す・・・このようなメイクはすべて立体感を出すのが目的です。

 

洋服は立体の美、着物は平面の美

 

結局、私が感じていたコンプレックスは、平面の要素を持っている私が、立体の要素である洋服を着ようとしてバランスを崩し、調和がとれていなかったことが原因です。要は体形と衣服のバランスの問題なので、コンプレックスを持つ必要などないということになります。これを理解できれば、着物でも洋服でも、自分の体形や顔だちを否定せずに楽しめるようになると思います。

できました

ありがとうございます

感謝します