5次元のカジュアル着物

私が体験するパラレル着物ワールド

年齢に合っている着物って?年相応の着物を着るべきなの?

こんにちは。読んで頂きありがとうございます。

このブログは、カジュアル着物、普段着物を気軽に楽しみたい着物初心者向けです。

 

年相応の着物ってあるの?

 

着物の教科書的な記事を読んでいると「素敵に見える着物は年代別に違います」「若い人は明るく華やかに、年配の人は落ち着き・上品さ・渋さを感じさせる着物を」みたいな記述を見かけることがあります。

 

でも私は「若い人はあでやかに、年配の人は上品な色を着るべき」みたいな考えは一切持っていません。なぜなら、私の憧れのファッションデザイナー横森美奈子さんは、70代でありながらド派手&ポップ&カラフルな着物を堂々とカッコよく着こなし、とても似合っていて素敵だからです。たまに、地味な渋い着物も着こなしていらっしゃって、それがまたカッコ良いのです。

 

他の人も同じです。SNSで着物愛好者のみなさんの写真を見ていても、その人が素敵に輝いて見えるポイントは、年齢にふさわしいと世間で言われている着物を着ているかどうかではなく、その人の好きなセンスや個性が表現されているかどうか、その人のキャラに似合っているかどうか、楽しそうに着物を着ているかどうかではないでしょうか?

 

年齢ではなく用途で選ぼう

 

年を取ったからといって、中高年の女性全員が上品で落ち着きのある外見になることがふさわしい、という考えは時代錯誤だと私は思います。「年齢別の似合う着物ってどんなもの?」という情報がなぜ必要とされるのかというと、着物はフォーマルで着るものという前提があるからではないでしょうか?

 

50代の女性だからって、家事労働をする時に上品な着物なんて着ていたら、そもそも生活できません。シワになってもヨレヨレになっても構わない、汚れの目立たない色柄の着物を「ヨイショ」っとまくりあげて、気兼ねなく着られるほうが作業がはかどります。

 

ですがフォーマルで着ることが前提であれば、労働のしやすさや個性の表現よりもTPOを優先させる必要があるため、結果として、上品さや落ち着きのある着物をきれいに着ることになるでしょう。

 

フォーマルの場合は、着物の格と出席する場が合っていれば良いので、年齢を基準にするよりも、どういう立場でどういう場所に参列するのか?を基準に色柄を選択すれば、ちゃんとふさわしい装いができると思います。

庶民は地味、貴族は派手

 

ちょっとイメージして下さい。江戸時代に畑仕事をしている農民が着ている着物の色は?・・・紺色茶色を思い浮かべませんでしたか?

 

では、宮廷でお殿様やお姫様が着ている着物の色は?・・・お雛様のようなで豪華な色を思い浮かべませんでしたか?白髪のお爺ちゃんのお殿様ですら、あでやかな紫オレンジ若草色を着ているイメージが湧きませんか?

 

子供の頃、アニメ「日本昔話」をよく見ていた私からすると、着物の場合は年齢に関係なく「庶民は素朴で地味、貴族は豪華で派手」というイメージがあります。そして実際に自分で着物を着て生活してみると、本当にそうなるんです。

 

私は家事労働をする時は、ネイビーかブラックのデニム着物を着ます。なぜなら汚れるのが前提なので、汚れが目立たない色のほうが良いからです。逆に、おしゃれしてお出かけする時は、自分がごきげんになれそうな好きな色の着物を着ます。どれくらい華やかにするかは、その時によって決める感じです。「日常は地味、お出かけは派手」というわけです。

 

また、好みには地域性もあるかもしれません。シックな色柄は江戸好み(関東で好まれやすい)、華やかな色柄は京好み(関西で好まれやすい)など。

 

「この年齢ならこの色柄が良い」と年齢を限定して決めつけるのではなく、TPO・用途・好み・似合うかどうかなど、自分の都合を基準にして、気分良くごきげんに着られる着物を選ぶことをおすすめします。

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