夏着物について 浴衣を夏着物として着る方法
こんにちは。読んで頂きありがとうございます。
このブログは、カジュアル着物、普段着物を気軽に楽しみたい着物初心者向けです。
夏着物について
夏着物とは、おもに7月・8月の盛夏に着る薄い単衣の着物です。夏着物には透け感があり、下に着る襦袢は見せ下着になります。着物だけでなく、帯や襦袢にも夏着物用のものがあります。
麻
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▲これは綿麻ですが麻100%のものもあります。
麻は強度が強く、お家で気軽に洗濯できます。固めの生地で肌に張り付きにくく、サラリとした肌触りで涼しく着られます。シワができやすく水で洗うとちぢむ可能性があるので、気になる方は少し大きめに仕立てると良いかもしれません。
私が持っている麻の着物は透けないタイプで少し暑いのですが、透けないタイプの夏着物は浴衣として着ることもできます。
紗(しゃ)
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カジュアル用に多い夏着物です。布地をルーペで拡大してみると等間隔にすき間が開いていて、透け感が強く通気性バツグンです。
絽(ろ)
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フォーマル用に多い夏着物です。布地をルーペで拡大してみると規則的にすき間が開いている感じで、紗よりも透け感が少なめです。
浴衣と夏着物の違い
夏は汗をかくので、気軽に洗濯できる綿着物はがありがたい存在ですよね。かといって普通の綿着物は盛夏に着るとけっこう暑いので、私は浴衣一枚で過ごすことが多いです。
ただ、浴衣はホームウエアに近いカジュアルなので、きちんとした格好をしたい時には不向きです。そんな時には、浴衣を夏着物として着て、きれいめカジュアルにするという方法があります。
綿着物と浴衣って、何が違うのかわかりますか?実は、違いは「布地の質感や色柄が浴衣っぽいか?着物っぽいか?」というだけです。裁断のしかたや縫い方はまったく同じで、違いはありません。
これは浴衣っぽい!
これは着物っぽい!
ただそれだけの違いです。色味が落ち着いていて色数の少ないものや、あからさまな浴衣っぽいモチーフ(金魚、白波、朝顔、ひまわりなど)が使われていないものを選べば、着物として違和感はないと思います。もちろん帯も同様に、浴衣っぽくない帯が良いです。原色カラーの帯などは避けましょう。
浴衣を着物っぽく着る方法
1、襦袢を着る
2、足袋をはく
3、帯締めをする
たったこれだけで、浴衣を着物として着ることができます。実際にやってみるとこんな感じです。紺の花柄の浴衣に無地のベージュの帯を合わせました。
これとは逆に、透けない夏向きの着物を浴衣として着る人もいます。結局のところ、着ているものが浴衣なのか着物なのかを決めるのは着る人自身で、ルールはないということです。自由に工夫して、楽しんで着て下さいね。
できました
ありがとうございます
感謝します