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私が体験するパラレル着物ワールド

リサイクル着物ってなに?魅力と注意点を解説

こんにちは。読んで頂きありがとうございます。

このブログは、カジュアル着物、普段着物を気軽に楽しみたい着物初心者向けです。

 

リサイクル着物について

 

私がリサイクル着物に興味を持ったのは、ファッションデザイナーで着物愛好家の横森美奈子さんの影響です。横森さんはデザインだけでなく、着こなしの達人でもあり、「何を着るかではなくコーディネートでどう着るか」という点にこだわっていらっしゃって、独自のファッションセンスをお持ちのかたです。

 

もちろん、着物もそんな調子です。知恵と工夫で、カッコ良く見える楽な着付けを考案したり、正統派とも言えない、和洋折衷とも言えない、独特で斬新なコーディネートをしたり、とにかく個性的です。そうかと思えば、お婆さんから受け継いだ100年前の着物を素敵に着こなしてもいました。

 


その横森さんがリサイクル着物をよく利用していたので、私の中には最初からリサイクル着物という選択肢がありました。というわけで、私が実際にリサイクル着物を取り入れてみて感じた魅力と注意点をお伝えしてみます。

 

リサイクル着物の良い点

 

・高級品が激安で手に入る

呉服屋さんで新品を買ったら何十万円もするような高級品でも、数千円で買うことができます。私は以前、リサイクルで黒い正絹の絵羽の羽織を見つけ、上品な黒色の美しさ、生地のなめらかさ、繊細な刺繍の素晴らしさに圧倒されてしまいました。さぞや高級品なのだろうと思い、触るのも怖くて、おそるおそる値札を見ると・・・900円!「いや、9万円の間違いだろ?」と思いました。もちろん買いました。

 


・未使用新品も中古価格

一度も着用された形跡がない、仕付け糸が付いたままの新品の中古品がリサイクル市場に出ることもあります。もちろん激安です。そのような「買ったはいいけど着る機会がなく、タンスの肥やしになっていたので質屋に流した」というような着物がたくさんあるのです。そういう着物が日本全国で40兆円相当あるとの情報もあります。

 


・すぐ買ってすぐ着られる

呉服屋さんで新品を購入する場合はオーダーメイドになります。反物を選んで、採寸をして、お仕立てをしてもらうという流れなので、注文してから届くまでに数カ月かかってしまいます。リサイクル着物なら、買ったその日から着られます。

 


・人と被らない

既製品をのぞき、着物は基本的に1点物です。そして、リサイクル着物は大正時代のアンティークから令和の新作まで、さまざまな個性を持つ着物たち・帯たちであふれているので、まったく同じものは一つもありません。なので人と被ることがありません。

リサイクル着物を買う時の注意点

 

・多少の汚れ、痛みがある

シミ、ひっかき傷、糸のほつれなどの痛みがある場合があります。前の持ち主が着用したことでできる痛みだけでなく、未使用中古品でも保存状態によっては劣化が見られます。購入する前にチェックしましょう。

 


・前の持ち主がカスタマイズした形跡がある

すごく気に入った帯を見つけて広げてみたら、前の持ち主には短かくて長さが足りなかったのか、布を継ぎ足した跡があった・・・みたいな事があります。着てしまえば見えない場合が多いのですが、気になる人はチェックした方が良いかもしれません。

 


・タンスの匂い

陰干しして匂いを取るしかありません。

 

・ピッタリサイズを探すのが面倒

着物は本来、オーダーメイドで作るものです。着る人のサイズを測り、反物を選び、お仕立てをします。つまり、リサイクル着物のサイズは、前の持ち主にとってのピッタリサイズなのです。個性豊かなサイズの着物たちがいますので、マイサイズにこだわっていると欲しいものが見つかりません。許容範囲を決めておきましょう。

 


できました

ありがとうございます

感謝します